すもも(プラム)
誰にでも好きなフルーツがありますよね。

甘さ、酸味、香り、濃厚さ。

あらゆる要素が多くの方を魅了させてくれる存在ですね。

中でも「爽やかな香りと甘酸っぱさ」を持ち合わせたプラムは人気のフルーツともなっています。

でも一口にプラムといっても数多くの品種がある事をご存知でしょうか。

そんなプラムの品種についてご紹介致します。

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目次

プラムの品種について(上位5品種ですももの75%占めます)

教師の画像

大石早生の特徴は?

大石早生は福島県伊達郡で「フォーモーサ」という品種の交配によって誕生した品種です。

しかしこのフォーモーサとどの品種の受粉によって誕生したのか不明となっています。

もっとも有力とも言えるのが「ビューティー」となっていますが、いまだに解明はされていないのです。

名前の由来は生産者である大石敏雄氏から名付けられました。

大石早生は日本国内においてもトップクラスの生産量と消費量ともなっており、1952年に誕生してから50年以上経った今でも不動の人気を誇る品種です。

大きさは50g~70gと一般的な大きさ。

外皮は完熟状態になるとキレイな紅色となり、甘味と酸味のバランスも良く、人気が廃れない品種です。

さらにプラムの中でも早生種としてハウス栽培では5月頃には収穫されており、プラムを待ち遠しくしている方から人気の品種ともなっています。

ソルダムの特徴は?

ソルダムはアメリカにて大石早生を交配した事で誕生した品種です。

日本には1900年代に導入された品種となっていますが、現在でも大石早生に次ぐ人気プラムとなっています。

ソルダムは外皮が緑いろとなっている為、色合いで懸念されてしまいそうな品種です。

しかし甘味もしっかりと含まれており、丁度良い甘酸っぱさがプラム好きには堪らない味わいとなっています。

さらにソルダムの大きな特徴は果肉の色合いです。

プラムと言えばクリーム色の果肉をイメージされる事が多いですが、ソルダムは真っ赤な色合いとなっています。

そんな真っ赤な色合いの果肉からはたっぷりの果汁が溢れ出し、プラムの美味しさを存分に楽しめる品種となっています。

太陽の特徴は?

太陽や大石早生、ソルダムに続き人気が高い品種となっています。

そんな太陽の大きな特徴はやはり大きさ。

太陽は120g~150gと2倍以上のサイズのあるプラムとなっており、ボリューム満点。

また外皮は黒紫色の濃厚な色合いとなっています。

果肉は乳白色でやや硬めとなっている事で食感も魅力の一つですね。

さらに太陽は糖度が非常に高い品種となっており、甘味を存分に楽しむ事が出来ます。

プラム独特に酸味があまり感じられない事で酸っぱさが苦手な方からも人気な品種となっています。

また太陽は山梨県で誕生した品種となっていますが、山形県、長野県、和歌山県、群馬県でも栽培が盛んなのです。

サンタ・ローザの特徴は?

サンタ・ローザはアメリカの育種家ルーサー・バーバンクにより20世紀初め、日本すももとアメリカすももの交配によって誕生した品種です。

そんなサンタ・ローザは世界中で親しまれる品種ともなっているのです。

日本においても大石早生やソルダム、太陽に続き4番目に生産量が多い品種となっています。

サンタ・ローザは100g程ある比較的大きめのサイズで外皮は真っ赤な色合い。

果肉は真っ黄色で赤と黄色のグラデーションも魅力的ですね。

酸味が強い品種ともなっていますが、甘味もしっかりとある事でバランスのとれた甘酸っぱさとなっています。

さらにフルーティーな香りがあり、サンタ・ローザは多くの方から食されています。

貴陽の特徴は?

貴陽は1996年に品種登録された品種です。

貴陽は1977年に太陽の品種改良によって開発が進められてきましたが、20年の歳月を掛けようやく誕生した品種ともなっています。

貴陽は200g程ある大きな粒が魅力的となっています。

大きいものだと300g程にもなり食べ応え十分。

そして貴陽は16度~18度の糖度があり、多くの品種の中でも甘味を楽しめる品種となっています。

しかし栽培が困難な事や生産者が少なく、生産数が限られている事で「幻のプラム」と称される程、希少価値の高いプラムとなっています。

さらに貴陽は2009年、2010年に伊勢神宮に全国で初めて奉納されたプラムとなっている上、2012年には「世界一大きいプラム」としてギネスブックに乗った経歴をもっており、まさに幻の名に恥じないプラムともなっています。

その他のプラムの品種について

すもも(プラム)

秋姫の特徴は?

秋姫は1963年頃、秋田県湯沢市のプラム農家小嶋氏の農園にて偶然に自生している所を発見された品種となっています。

発見から50年経った今でも廃れる事無く、寧ろ人気が高まっている品種とも言えます。

秋姫の大きな特徴は大きさです。

秋姫は150g~200g程にもなる大きさが魅力的とも言えます。

外皮の色合いは赤や黄色で果肉も黄色。

平均糖度も14度となっており、甘味と酸味のバランスが良い品種ともなっています。

また果肉がしっかりと詰まっている事で食感も楽しむ事が出来ます。

大きさ・味・食感と全体的に魅力的な点が人気の秘訣とも言えますね。

プラムの産地と言えば山梨県となっていますが、秋姫は山形県がトップシェアとなり、長野県や青森県等で栽培が行われている品種です。

サマーエンジェルの特徴は?

サマーエンジェルは「ソルダム」と「ケルシー」の交配によって誕生した品種です。

サマーエンジェルは糖度が15度~17度程あり、甘味を堪能出来る品種となっています。

酸味があまり感じられない事で、酸味が苦手な方でも美味しく手ベル事が出来ちゃいます。

真っ赤な外皮と真っ黄色な果肉となっており、果肉からは甘味が凝縮された果汁が溢れ出てきます。

山梨県のオリジナルブランドとして山梨県で栽培が進められている品種です。

サマービュートの特徴は?

サマービュートは山梨県が新たな品種の開発を目的とし、「ソルダム」と「ブラックビュート」の交配により2005年に品種登録した品種です。

外皮は濃厚な紅色、果肉は濃いクリーム色。

甘味が強いながらもしっかりとした酸味も感じられ、すももの甘酸っぱさを楽しめる品種です。

平均糖度が18度と非常に高い上、170g程にも大粒が魅力的。

濃厚な味わいながら後味がさっぱりとしている事で食べやすさも人気となっています。

そんなサマービュートは山梨県のオリジナル品種となっており、山梨県内のみの栽培となっています。

紅りょうぜんの特徴は?

紅りょうぜんは「マンモス・カージナル」と「大石早生」の交配により、1987年に品種登録された品種です。

紅りょうぜんは100g~120g程と一般的なプラムと比較すると大き目のサイズとなっています。

そしてハート型のキレイな形も魅力となっています。

外皮は紅紫色で果肉は黄色。

糖度が13度程と決して高くはないのですが、酸味も抑えられている事で食べやすい甘酸っぱさが人気となっています。

紅りょうぜんは山形県での栽培がメインとなっていますが、福島県でも栽培が行われている品種です。

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ケルシーの特徴は?

ケルシーは甲州大巴旦杏(こうしゅうだいはたんきょう)という名前で日本で広まっていた品種ですが、大正時代には人気が衰える品種となっていました。

しかしアメリカ人ジョン・ケルシーが1870年~1871年にアメリカに持ち帰った事で人気となった品種です。

そしてケルシージャパンという名前で逆輸入されると、日本国内でも再び人気が上昇したプラムなのです。

ケルシーは一般的なプラムとは異なり、尖った形となっています。

そして外皮は緑色で果肉は黄色。

そんな見た目からケルシーは「幻のグリーンプラム」とも呼ばれています。

甘味が凝縮され、ジューシーさもケルシーの魅力となっていますが140g~200g程のある大粒さも特徴的となっています。

そんなケルシーは生産者が少ない為、なかなかお目に掛かる事が出来ないプラムとなっています。

皇寿の特徴は?

皇寿は「幻のプラム」と称されている貴陽の変異株から誕生した品種となっています。

貴陽と同じように大きな粒が魅力的となっています。

平均重量は200g程となっていますが、大きいものではなんと300gにもなる程の大玉。

そして貴陽のように甘味が強く酸味が控えめとなっています。

貴陽よりも栽培が行えやすい事で、なかなか入手出来ない貴陽の代用として人気の品種ともなっています。

サンセプトの特徴は?

サンセプトは山形県のプラム農家渡辺氏の農園にて「太陽」の自然交配によって誕生した品種です。

外皮は紅紫色で果肉はクリーム色。

果肉がしっかりとしている事で食感もよく、甘味が強い上、酸味が抑えられた品種となっている事で人気の高い品種です。

9月上旬~9月下旬にかけて収穫される晩生種となっています。

サンルージュの特徴は

サンルージュは「太陽」と「ソルダム」の交配によって2006年に品種登録された品種です。

そんなサンルージュの大きな特徴は果肉の色合いです。

プラムといえばクリーム色の色合いが一般的となっていますsが、サンルージュは深紅とも言える濃厚な果肉となっています。

外皮も濃厚な色合いで150g~200g程と大き目のサイズも魅力的です。

酸味が抑えられ甘味を存分に堪能出来るとして、注目度の高いプラムとなっています。

レッドビュートの特徴は?

レッドビュートはどの品種の交配によって誕生したのか明らかにされていない品種です。

80g~110g程とやや大きめのサイズで皮が薄い事により、皮ごと食べたいプラムとなっています。

糖度も11度~15度と丁度良く、酸味も程よく敦子とで甘酸っぱさを味わえる品種です。

かぶりつくと溢れ出る果汁が多く打の方を惹きつける品種です。

たくさんある品種で私が注目している品種はこれ!

ポイント
数多くある品種の中でも私がもっとも注目しているプラムは「貴陽」です。

大粒ながら強い甘味を持ち、誰もが「食べてみたい」と感じているハズです。

しかし希少価値も高くなかなか入手できないプラムとなっている事で、より貴陽の味を堪能してみたいと思いました。

あとがき

プラムと一口に言っても多くの品種があり、それぞれで異なる魅力が満載となっているのです。

自分好みのプラムを多くの品種から見つけてみるも良し、まだ味わった事が無い品種を食べるも良しとあらゆる楽しみ方が出来ますね。

▶ プラムの栄養とカロリーは?食べ過ぎると体に害がある?

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