りんごの皮には栄養があると聞くし、歯も健康になりそうだから、皮ごとがぶっといきたいなと思う反面、皮についた農薬も気になっているあなた。
お気持ち分かります。
そこで今回は、本当にりんごについた農薬って体に害があるのか、洗い方のコツはあるのかご紹介したいと思います。
ついでに、農薬と勘違いされやすい、りんごの皮がベトベトする原因もお話ししますよ。
目次
りんごは皮ごと食べると農薬が心配?
人間が美味しいと感じる果物や野菜は、当然、虫にとっても美味しいに決まっています。
しかも、農薬をかけずに美味しいりんごを栽培するには、並大抵の苦労ではありません。ですから、農薬が散布されているのが、当たり前と考えた方が良いですよね。
りんごの表面のベタベタついているのは農薬なの?
りんごを触るとベタつくことがありますよね。
もしかしたら、これって残留農薬だったり、見た目をツヤ良く見せるために塗られたワックスだったりするの?と思われるかもしれません。
実は、あのベタベタは、りんごが成熟して美味しい時ですよ!というサインなのです。
りんごは熟すと、その実を乾燥から守るために、自ら蝋物質を出してコーティングします。いわゆる「油あがり」という現象ですね。
りんごを皮ごと食べるなら水洗いだけで大丈夫なの?
植物に使用されている農薬の多くは、水溶性であることをご存知ですか?
りんごの表面を「流水」で30秒程度洗えば、60~90%の農薬は洗い流されると言われています。更に先にお話しした通り、元々国産のりんごは、日本の厳しい残留農薬の検査に通っているものです。
水洗いをすれば、ほぼほぼ問題ないと考えて良いでしょう。
水洗い以外にりんごをキレイに洗うコツは?
塩でこする。
農薬が気になるレモンやオレンジの皮を洗う時に使う手法ですね。塩で皮を擦り、流水で洗い流すだけです。
煮沸する
鍋に湯を沸かして、15秒ほど煮沸するだけです。原始的な方法ですが、効果はありますよ。
酢で洗う
農薬を落とすだけではなく、抗菌効果や食中毒予防にもなります。
やり方は、水3に対して、酢1をを合わせた溶液に30秒ほど浸けるだけです。
食用の重曹で洗う
まずはじめに、少量だからと、食用ではなく、掃除用を使うのは厳禁ですよ!口に入ることをお忘れなく。
やり方としては、水1カップに対して、食用の重曹を大さじ1合わせた溶液に、30秒程度浸けるだけです。その後は流水で洗い流しますよ。
水性だけではなく、油性の農薬も落とすことができます。
野菜洗い用の洗剤を使う
市販の野菜洗い専用の洗剤で洗うだけです。もちろん、日本の厳しい検査に合格している洗剤なので、口に入っても問題ありませんが、やはり、人により洗剤の残存が気になるかもしれませんね。
以上、5つの方法をご紹介してきましたが、味や食感の変化や農薬の落とし具合の違い等、それぞれメリット・デメリットがあります。
まとめ
りんごを皮ごと食べたいけど、農薬も気になるあなた。
実際には、国産のりんごは水洗いさえすれば、ほとんど問題なく丸かじりできます。
勘違いされている方もいますが、りんごの皮のベタつきは天然の蝋であり、人体に害はないどころか、美味しいりんごの証拠でもあります。
それでも農薬が気になるという方のために、水洗い以外の5つの方法をご紹介しました。