秋の果物の一つでもある柿。

噛むほどに溢れ出る甘味とシャキシャキとした食感が魅力的ですよね。

そんな柿にも多くの品種がありますが「刀根早生柿」という品種をご存知でしょうか。

刀根早生柿という品種についてご紹介します。

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目次

刀根早生柿とは?

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刀根早生柿は「とねわせがき」と読みます。

刀根早生柿は平核無柿の枝変わりの品種として誕生しています。

奈良県天理市の刀根淑民氏が1959年に発生した伊勢湾台風によって折れてしまった平核無柿を根本から育成していた若木に接き木した事によって誕生した品種です。

平核無柿と元は同じ品種なのですが、平核無柿と比較すると10~15日程早く実生する品種ともなっています。

1980年に品種登録されており「刀根早生柿」という名前は育成者である刀根氏から付けられています。

刀根早生柿の味の特徴は?


刀根早生柿は1個の重量が240gと柿の品種の中でも小さめのサイズとなっています。

四角に角ばった形となっている事で、平核無柿によく似た形が特徴的となっています。

外皮は光沢のある橙色で果肉も美しい橙色です。

甘みがとても強く、果汁もたっぷりと含まれており、柿本来の味わいを楽しめる品種となっています。

果肉は柔らか過ぎず硬過ぎず丁度良い食感を堪能する事が出来ます。

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刀根早生柿の旬と主に生産している県は?

ポイント
刀根早生柿は和歌山県が国内生産量の約55%程となっております。

和歌山県に次いで奈良県や新潟県といったエリアで栽培が行われています。

刀根早生柿は平核無柿よりも10~15日程早い収穫が出来る品種ともなっており、9月下旬~10月上旬が収穫時期となっています。

刀根早生柿はハウス栽培も行われており、7月頃には流通されています。

しかし価格が高い事や美味しさを重視すると、9月下旬頃に流通される刀根早生柿がおススメの時期と言えます。

刀根早生柿は早生種となっており、数多くある品種の中でも真っ先に流通される品種ともなっています。

渋抜きについて


刀根早生柿は渋柿となっており、購入する場合には渋抜きされて甘い状態となっていますが、自家栽培の場合には渋みがある品種となっています。

その為生食で味わうには渋抜き作業が必要となってきます。

平たい器に30度以上のアルコール度数のある焼酎等を入れ、ヘタの部分にしっかりと染み込ませます。

新聞紙を敷いた段ボール等にヘタを下にして入れておくと、5日程で渋みが甘味へと変化し美味しく味わう事が出来ます。

日本では1000種類もの柿が流通されていますが、甘柿はその内の20種類程となっています。

その為、柿を食すサイには渋抜き作業が不可欠ともなっているのです。

この渋抜きが行われた柿は「合わせ柿」「さわし柿」として流通されているのです。

あとがき

柿の中でも早生種となっている刀根早生柿は市場で最も早く出回る品種ともなっています。

元々は渋柿ですが、渋抜きされた刀根早生柿は甘味とジューシーさを存分に味わえる品種となっています。

柿を観かける様になったら「刀根早生柿かな」なんて事を思いながら、味わって頂きたいですね。

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