いちごの画像

「熊本VS03」は「ゆうべに」という名前のいちごです。「ゆうべに」と聞くと、知っている方もいらっしゃるかもですね。今回は「ゆうべに」についてご紹介します。

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目次

ゆうべにという品種について

黒板

熊本県農業研究センターにおいて、「ひのしずく」の血を引く着色に優れた食味のいい育成系統の「07-13-1」を母に、極早生で収穫量が多い「かおり野」を父に持ち交配されてできたのが「熊本VS03」です。

2005(平成17)年から約9年間もの月日をかけて誕生し、2017年2月に品種登録されたばかりのものです。「熊本VS03」の愛称は、2015年全国から名前を募集し、5178件の応募の中から「ゆうべに」と命名されました。

熊本県の「熊」の音読みから「ゆう」、いちごの「紅色」から「べに」をとって「ゆうべに」です。

果実の赤みが女性の口紅やほう紅の色を想像させ、またクリスマスを華やかに彩るいちごのイメージからこの名前がつけられました。

「ゆうべに」ができた背景として、熊本県はいちご栽培が全国で3位という盛んな地域にも関わらず、生産者の高齢化や後継者不足の問題の中、労働時間が長いわりに収益が不安定なことから生産者や作付面積が減少傾向にあります。

そんな地域には、収益をあげられるように、高単価で取引される年内の収穫量が多くできるような品種が必要です。

しかし、そのような優良品種はなく、熊本県は「さがほのか」が県内の栽培面積の6割を占めていました。

その「さがほのか」に代わる後継品種として「ゆうべに」を作り、熊本県の主力品種にするために開発されました。

ゆうべといういちごの特徴は?

いちご狩りをする女性

「ゆうべに」は「さがほのか」と比べると、1.5倍の収穫量で、年明けの収穫量も多いです。

「ゆうべに」は円錐形から長い円錐形で形が整っていて、大きい果実です。平均果重は17.6gですが、40g以上のものまであります。

果皮は赤く、光沢があります。これまでに、「ひのしずく」と言われる熊本県のブランドいちごがありましたが、果実が軟らかいためパック詰めや輸送性に向いていませんでした。

なので、軟らかさが改善されて、「ゆうべに」の果肉はやや硬めになりました。果肉は赤く、果心部に空洞がわずかに見られます。

糖度は12から14度と甘く、「さがほのか」(糖度11.9度)と同等の甘さです。酸度は、0.74%と「さがほのか」(酸度0.62%)に比べるとやや高めです。

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ゆうべにはどこ生まれのいちごでどこが主な生産地?旬の時期は?

ポイント

「ゆうべに」の主な生産地は熊本県です。上記の通り、熊本県は平成28年産のいちごの収穫量及び作付面積は全国で3位です。

「ゆうべに」は、熊本県のブランドいちごなので、県外での栽培は許可されていません。しかし、関東や関西、中京地区の出荷販売は行っています。

これまでは、熊本県ブランドいちごの「ひのしずく」が高単価で取引されていましたが、年内の収穫量が少ないため、安定した収益が得られませんでした。
「ゆうべに」は高単価で取引される年内収穫量が多いため、所得向上が期待されます。ですので、「ゆうべに」は値段が高いめです。

収穫は11月中旬から始められ、最盛期は12月から3月まです。クリスマス時期には需要が多いので、たくさんの「ゆうべに」が販売されます。

熊本県で生産されている他のいちごは?

熊本県には、「ひのしずく」や「さがほのか」があります。いちご狩りでは、「紅ほっぺ」や「かおり野」、「とよのか」などのたくさんの品種が取れます。

あとがき

熊本県のいちご生産の救世主である「ゆうべに」です。

「ゆうべに」は、クリスマス時期には、「とちおとめ」や「スカイベリー」、「あまおう」に食い込んでくると期待されます。ぜひ、「ゆうべに」を食べてみてください。

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