秋になると多くの味覚を味わう事が出来ますが柿もその一つですよね。

橙色の美しさと甘味が凝縮された果肉にかぶり付きたくなっちゃいますよね。

そんな柿にも多くの品種がありますが「筆柿」という品種をご存知でしょうか。

筆柿という品種についてご紹介します。

筆柿とは?

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筆柿は愛知県三ヶ根山麓で江戸時代より自生していた品種となっています。

形が毛筆の筆先に似ていることから「筆柿」と名付けられています。

また産地である愛知県においては「珍宝柿(ちんぽうがき)」とも呼ばれているのです。

この名前は形が男性器に似ている事で呼ばれていますが、販売時にこの由来では販売出来ないという事で「珍しい宝のような柿」という当て字で販売しているのです。

不完全甘柿とは?甘いのと渋いの見分け方は?


不完全甘柿は1本の柿の木に甘柿と渋柿が成実する柿の種類となっています。

渋柿が成実する率は1割程となっており、ほどんどが甘柿となっています。

筆柿も不完全甘柿の種類となっています。

しかし出荷するとなると「甘いのか?」「渋いのか?」という事がとても重要となってきます。

甘柿なのか渋柿なのかを見分ける為の特殊な機材によって判別されていますが、個人ではそんな事出来ませんよね。

そんな甘いのか渋いのかを見分けるポインントをご紹介します。

まずゴマと呼ばれる黒い斑点の有無です。

筆柿の果肉を観た時に黒い斑点が付いていれば甘柿です。

渋みの原因はタンニンとなっていますが、タンニンには水溶性と不溶性があります。

水溶性タンニンは溶け出す事で渋みが抜けますが、不溶性タンニンは溶ける事が無い事で渋みが残ってしまいます。

黒い斑点はタンニンが溶け出した証拠ともなるので、黒い斑点がある物は甘柿となっています。

また甘柿は四角い形で重量感がありますが、渋柿は先が尖った形をしています。

筆柿の味の特徴は?糖度はどれぐらいなの?

ポイント
筆柿は1個の重量が100g程の小さいサイズです。

そして大きな特徴は筆先に似た形で、頭の方にくびれがあります。

果肉は濃厚な甘さを堪能する事が出来、コクも楽しめる品種です。

外皮は濃厚な橙色ですが果肉は鮮やかなオレンジ色にうっすらと黒い色合いが混じっています。

筆柿の旬(食べごろ)と主に生産している県は?


筆柿は愛知県が国内生産量の約85%を占めています。

愛知県以外では長野県や京都府といったエリアで栽培されています。

筆柿は9月下旬~11月上旬頃が収穫時期となっています。

最も美味しい旬は10月上旬~中旬頃となっています。

甘柿と渋柿の判別


甘柿か渋柿なのか100%判別する機械によって出荷されている現在ですが、機械が無い時代は勘で判別されている事もあったそうです。

その為、稀に渋柿が入り混じっていたなんて事もありました。

現代であればクレーム案件にもなりそうな事ですが、機械が無い時代においては「渋柿だ!」というちょっと残念な気持ちになる位で済んだそうです。

あとがき

特徴のある形で古くから親しまれてきた筆柿。

不完全甘柿となっている事で、稀に渋柿も成実してます。

しかし判別出来る機械によってしっかりと判別されて出荷されているので、流通されている筆柿は濃厚な甘味を楽しむ事が出来るので、安心して味わってください。

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