柑橘類を食べると体に良い、とよく言われますが文旦もその例にもれず体に嬉しい栄養素がありそうですよね。

しかし、体に良いとしても食べ過ぎてしまうとなんらかの良くない影響もありそうです。

文旦を食べると体にとってどのような効果が表れるのか、調べてみましたのでご紹介します。

目次

文旦の栄養と効能は?

黒板
文旦といえば柑橘類なのでなんとなく体に良さそうなイメージがありますが、実際のところはどうなっているのでしょうか?

栄養の面から詳しく見ていきましょう。

文旦の栄養は?


文旦は100gあたりのエネルギーは38kcal、水分89gです。

主な栄養素はビタミンC(45mg)、葉酸(16μg)、ビタミンE(0.5mg)、カルシウム(13mg)、マグネシウム(7mg)、カリウム(180mg)、リン(19mg)、鉄(0.1mg) シネフィリン、クエン酸、ペクチン、ナリンギン、GABAなどです。

文旦を食べるとどんな効能が期待できるの?

文旦を食べることによって摂取できる栄養素には以下のような働きが期待できます。

ビタミンC

ビタミンCは血液をサラサラにして免疫力や美肌効果などが期待できます。

健康面では動脈硬化、心疾患などの予防や疲労回復に免疫力の活性化を、美容面では肌荒れの防止や抗酸化作用、脂肪燃焼、ストレス解消などに効果があるとされています。

シネフィリン

シネフィリンという栄養素はビタミンCと一緒に摂ることで風邪予防の効果を高めてくれます。

また、ビタミンC同様に脂肪燃焼効果、疲労回復効果なども期待できます。

クエン酸

クエン酸は脂質・糖質・たんぱく質からエネルギーを生成、代謝を高める働きがあります。

クエン酸を摂取することで疲労回復や血液をサラサラにするなど、体にとって嬉しい効果がたくさんあります。

ペクチン

ペクチンには整腸作用があり、おなかを壊しているときや便秘気味のときに作用してくれます。

水溶性の食物繊維であり、コレステロールを下げたり食物アレルギーの抑制など様々な効果をもっています。

ナリンギン

ナリンギンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用、血流改善、アレルギー抑制、さらに食欲抑制や生活習慣病など様々な分野で効果を発揮してくれます。

文旦の果実を包む薄皮の部分に含まれる栄養素なので、薄皮ごと食べるとナリンギンをしっかりと摂取することができます。

GABA

ストレス解消、不眠改善などでよく名前を聞くGABAですが、実は文旦にも含まれているんです。

脳内で抑制系の神経伝達物質として働き、イライラや不眠に働きかけてくれます。

文旦って食べすぎると体に悪い?

腹痛
栄養素を見ているとかなり体に良さそうな感じがしますが、食べれば食べるほどいいというわけではなさそうです。

食べ過ぎるとどんな影響があるのでしょうか?

下痢や腹痛の原因に?

文旦はペクチンが含まれているので便秘気味の時やおなかを壊したときに作用してくれると先述しましたが、食べ過ぎると逆効果になってしまうんです。

そもそもペクチンは食物繊維の一種なので、過剰に摂取するとおなかが緩くなったり、腹痛の原因にもなってしまいます。

適度に食べれば体に良い作用をもたらしてくれますので、ほどほどに食べるのが一番ですね。

果糖は摂りすぎると太る原因に?

果糖はほとんど肝臓で代謝されるため血糖値を上げず、血糖値の上昇による肥満とは関係ないと思われがちですが、実はそうでもありません。

実は果糖も過剰に摂取すると中性脂肪の蓄積やコレステロールの合成を促してしまうんです。

ペクチンの食物繊維同様、ほどほどに摂取する分には害はありませんが過剰に摂取すると体にとって良くない影響を及ぼしてしまう可能性があるので注意しましょう。

高血圧の人は要注意な理由とは?

考える女性
文旦に含まれる「ナリンギン」は実は高血圧の治療薬と同時に摂取すると副作用を引き起こす危険性があります。

ナリンギンは高血圧の治療薬の効能を強めてしまい、血圧が下がりすぎる、心拍数が上がりすぎるなどの可能性があります。

文旦やグレープフルーツなど、ナリンギンが多く含まれる食品と薬との同時服用は避け、十分に気を付けるようにしましょう。

まとめ

文旦は柑橘類だけあって、健康面でも美容面でも嬉しい効果があるようですね。

積極的に食べたいところですが、食べ過ぎや薬との組み合わせには注意しなければならないようです。

何事もやりすぎは良くないと言いますし、適切な分量を守って体に嬉しい効果が期待できると良いですよね。

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